レンズの修理~シュタンハイル [愛しきカメラたち]
しばらく使わないと、レンズの絞りに油が付着して、上手く開閉できなくなってしまった。
昔のレンズには多いんだな。
これは1950年代のドイツミュンヘン・シュタンハイル社製。
アルミの外観に淡いグリーンのラインが美しい。紅毛碧眼の美女のような逸品。
今でも非常に鮮鋭な写りを見せてくれる名品。
プロの修理店に依頼すると2万円くらいするので、リスクは高いが自分で分解して絞り羽を洗浄することにした。
分解するときの手順は、デジカメで撮影しておかないと間違うと大変・・・行きは良い良い帰りはこわい。
今回も絞りをジッポーのライターオイルで洗浄をすると見違えるようにスムーズになった。
しかし元に戻すとき、ピントを合わすねじ切りの位置合わせがなかなか上手くいかなかった。
おかしいなあと思いながら無限遠のピントが甘いので調べると距離環のストッパーの位置がおかしいので、少し削る。
フイルム面にピントグラスを当てて、ずっと遠くのマンション屋上のアンテナでピント調節。
分解前の写真を参考に四苦八苦すること神経集中の3時間。ようやく元通りになった。
肩は凝ったが充実のひと時・・・まさに癒しの時間。
我が家のシュタンハイル三姉妹のご挨拶。
この三本が一同に揃うことは、中古カメラ店でもまずない。我が家の秘蔵子である。
35mm、50mm、100mm うーん。美しい。金属フェチにはたまらない風情である。
最近、激レアものの100mmが我が家にやってきてようやく三本揃ったが、コレだけ集めるのに何年かかったことか・・・・。
また西洋甲冑のようなエキザクタのボディに実によく似合う。
エキザクタには多くのモデル・バリエーションがあるが、ボディ正面中央のファインダー取り付け部に "Exakta Varex Ⅱa" のロゴがエンボス調に浮き上り、美しい装飾が施されているのはこのモデル(Version-3)のみ。別名、『貴族のカメラ』『エンボス・モデル』と呼ばれる人気機種の一つ。
左手で、シャッターを押し、左手でフイルムを巻き上げる。
リハビリをしているようなカメラである。
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絞り羽の洗浄!集中する事3時間、それは肩も凝りますよ!
この光を見ると金属フェチ!解りますね^ ^;
お疲れ様でした。
by 天女が遊 (2007-01-09 11:33)
ファジーさん、こんにちは。niceをありがとうございました。ロビーを購入した質屋さんには、ペンタックスのSPが置いてありました。クラシックカメラには、最近のカメラのプラスチックボディにはない金属の質感があって、金属フェチの気持ちは、すごくよくわかります。僕もそうですから。ではまた。
by ひぐらし (2007-01-09 22:13)
おおっと、これまた凄い宝物だあ・・・これ見てたら金属フェチになりますよ。
ご自身で分解洗浄・・これにも感服ですわ。
by (2007-01-10 11:31)
訪問、nise!、コメントありがとうございました。
イヤー驚きました。名品、高価なものには縁も無くて無知なんですが、いいものですね。
綺麗なレンズに驚きました。しかも分解まで...
by yamamo (2007-01-10 12:54)
みなさんコメントありがとうございます。
あやしいクロームの輝き。ダイヤモンドより魅力的ですよね。
最近、メッキ処理の公害問題から、昔のようにきれいにメッキされたカメラが出来なくなっています。そうなると、やはり過去のクラカメに視線が向くことになるのでしょうね。
カメラ好きは、結構金属フェチであることが分かりました。
安心するとともに嬉しい限りです。・・・今後も金属カメラご紹介していきます。
by Fuzzy (2007-01-11 00:32)
最近覗いて見る様になって エクサクタが 写っているので 驚く。 銀塩カメラを 持ち歩いている人を 見かけなくなりました。 今後の写真掲載を楽しみにします。
by エクサクタ (2007-01-14 12:51)
ずいぶん後になってのコメントですいません。
先日はお越し頂きありがとうございました。
私もフィルムカメラ大好きなんですけど、分解修理とはすごいですねー。
自分は子供の頃分解しても直せなくて親に怒られる、というパターンでした。
フィルムはずっと逆風ですが、これからもフィルムを使って、フィルムの製造が継続していくことを祈りたいです。
by gakebar (2007-01-21 15:51)
>エクサクタさん。
こんにちは。名前に採用しているほどのエクサクタファンとお見受けします。
この使い勝手の悪いカメラを頑張って使うところに趣を感じます。
>gakebarさん。
お互いに銀塩写真が末永く続くことを祈りつつ実践していきましょうね。
by Fuzzy (2007-01-23 07:24)