軍艦駅・土浦 [鉄道大好き♪]
先日、筑波鉄道をご紹介したときに付記したが、国鉄常磐線・土浦駅本屋の取毀時の資料がこれだ。
駅舎の撮影日は、ネガ袋の記載によれば昭和56年12月14日とある。
建て替えのため旧本屋での営業を取りやめた翌日のことだった。
昭和11年築の土浦駅・・・長く伸びた庇をデッキに、そして塔屋を艦橋にみたてて、
その様子から軍艦駅と呼ばれていた。
もとより、ここは、霞ヶ浦の予科錬があったところ。
昭和56年12月12日の朝日新聞によれば・・・
・・・現駅舎が昭和11年に建ってから45年。戦争中は、海軍航空隊の将兵や予科練生、その面会人の乗り降りで賑わい、戦後は東京からの米の買出し人でごったがえした。
軍都にふさわしい軍艦駅としても親しまれ、多くの人々の哀歓を見つめてきたが、科学万博を前に姿を消す。ご苦労さん、さようなら・・・。
・・・昭和4年には、世界一周の飛行船「ツェッペリン号」が飛来、上下それぞれ5本の臨時列車が30万人の観客を運び、同6年にはリンドバーグ夫妻を迎えて「ツチウラ」の名も国際的になった・・・
その土浦駅も今朝からその営業をやめた。
なんだか昨日のことのように思えるのだが・・・
思い出に、元気な頃の土浦駅をご紹介・・・
これは、昭和53年7月の常磐線下り列車仙台行各駅停車221レ
ブルーのスハ43系の堂々たる長編成だ。
この列車、上野を5時55分に出発し一駅、一駅停車して、特急に抜かされ、急行に抜かされ仙台までの360kmを走っていく。まさに鈍行だ。
最終駅仙台には14時02分到着・・・国鉄時代を象徴する名物列車のひとつである。
そして、常磐線の下りホームを共有して筑波鉄道が走っていた。
1番線は筑波線専用ホーム
右の列車は高萩行の快速列車。
筑波鉄道キハ462の現役の姿だ・・・実に端正な美しさ。
カントウの4文字をデザインした中に筑波山を配したものが関東鉄道から分離した筑波鉄道の社章だった・・・・。
その後、ツクバ科学万博開催に合わせて、りっぱな駅ビルが出来てたが・・・
どこにでもある個性のない駅ビルになってしまったし・・・筑波鉄道も跡形もなく消えてなくなってしまって、ちっとも面白くない。
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へぇ~・・・"軍艦型駅"か。。
常磐線の客車列車、これで仙台まで行ったのか。今はスーパーひたちで4時間半(新幹線なら1時間半!)なんて、当時は想像もできなかったでしょうね。
客車の背後に見えるイトーヨーカドーの看板、このデザインは今も変わっていないような。。
by うたに (2008-02-28 12:46)
昭和40~50年代が時代の転換点でしたよね…
それまでは明治、場所によってはそれ以前の残り香が
あちこちに残っておりましたが、それ以降になると急速に。
バブルの頃、どれほど貴重なモノが失われてしまったか(涙
そう言えば、以前のエントリにあった小田急の荷物運搬用デキ
かつて駅でドアが開いたままだった時がありましてその時こそっと内部に(略
まだ座席や網棚がそのままで旅客時代の残り香を楽しめました。
by Agas (2008-02-28 21:14)
7時間もかかるんですね。今は何でも速くて便利ですが
自分がその時代に生きていたら、列車で7時間かかって
行くような場所は、別世界のように思っていたかもしれません。
by chillout (2008-02-29 01:45)
>うたにさん。おはようございます。
昔は、このあたりのんびりしていましたが、筑波研究学園都市ができてから徐々に様子を変えていきましたね。常磐線も様変わりしました。
>Agasさん。おはようございます。
小田急の荷電の内部をご覧になりましたか。座席や網棚がそのままというのも面白いですね。今ではもうそういう車両も見なくなりました。残念
>chilloutさん。おはようございます。
上野・仙台をゆっくり鈍行で行くというおおらかな気持ちが人々のなかに残っていた頃のお話しです。現在の時間感覚が身についてしまうと、一部の好事家を除き、一般人にはもう利用できない列車だと思いますね。
by ファジー (2008-02-29 07:19)
土浦には仕事で何度か行きました。十数年前のことですが。そのころにはここに出て来る風景なんてヨーカドーの看板くらいしか残ってなかったですね。
仙台行の雑客、もし残っていたら女房質に入れても乗りに行きたいです。
by サットン (2008-03-02 12:41)
>サットンさん。こんにちは。
昔のC62がガンガン走っていた頃は存じませんが、この当時を知っているものとして、常磐線もずいぶん変わってしまいましたね。
by ファジー (2008-03-02 13:56)
自分が行ったときは、普通の電車で、普通の駅舎でした。
こんなDCが来ていたらと思うと、
ぞくぞくします。
by manamana (2008-03-03 23:39)
>manamanaさん。こんにちは。
いらっしゃったときはすでに新駅舎になっていたんですね。
あの駅は、ほんと面白みがないですね。
by ファジー (2008-03-04 07:20)
土浦駅の古い画像を探していたらたどりつきました。
地元なんですが新しい駅舎しかしりません。
駅ビルの「WING」は7月13日に閉館してしまいます。今後リニューアルする予定とか。
当時、常磐線下り列車仙台行は乗継がなく行けたとはすごい。今は2、3回乗り継がないと行けません。当時の列車に乗って仙台に行ってみたいものです(*^o^*)
by かおくん (2008-06-22 13:07)
かおくん。こんばんは。コメント有難うございます。
昔の土浦の街には古い建物が随分ありましたが、もうすっかり変わっているのでしょうね。当時関東鉄道の路線バスには、まだ車掌さんが乗ってましたよ。
筑波万博を機に立て替えられた駅舎であるWINGもこの度閉館ですか。
時代の流れを感じてしまいます。
先日の荒川沖の事件はほんとに悲しむべき出来事でした。
by ファジー (2008-06-22 22:39)