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奈良公園プラリ散歩 [お散歩写真]

 

先週の日曜日は、秋晴れのいい一日だったので、いにしえの都・奈良にプラリと出かける。


近鉄電車で大阪から向かうが・・・

 


途中、車窓からこんな風景に出会うと、そこはかとない奈良の匂いを感じる。(西大寺駅の西側踏切)


ほどなく、奈良駅到着。地下1階にある駅構内に、オシャレな立ち飲み屋が出来ている。

・・・帰りに是非立ち寄りたいものだ。

 

そして、地階の近鉄奈良駅から地上に出て奈良公園に向けて歩くのは、いつも快い。

しかし、今日は大変な人出だ。駅では「渋滞のため巡回バスではココから大仏殿前まで40分かかります。徒歩をお勧めします」のアナウンス。

まあ、気楽な日曜散歩なので「あひるの親子」よろしく、ペタペタと歩いていくことにする。


県庁のまわりがこれだけの緑の公園で占められているところは奈良以外にはないであろう。

そして、そこらに国宝がゴロゴロ。
重文なんて当たり前すぎて見向きもされない特異な空間である。

今、興福寺では国宝の阿修羅らの八部衆が一堂に展示されているらしい。8体揃うのは珍しいとのこと。それと正倉院展も開催中なので人出が多いのだろうね。


「偽物と本物の邂逅」
もう少し下を向けたほうが影が効果的に現れてよかったのに。しかしノーファインダー・フォトなので仕方ないよ。

 

国立博物館の本館前まで来て、その広場でとにかくお昼にする。
鹿のフンだらけの芝生にシートを広げる。


子供たちは、鹿がやってこないかキョロキョロしている。


昼食は駅前で買った、ゐざざの「柿の葉寿司」

本日のお供は先日の交通科学博物館と同じ、ライカM3とスーパーアンギュロン21mm

特徴的な専用レンズフードをつけてくるのを忘れたことに今気づく・・・アホですねえ。

 


(LEICA・M3+SUPER-ANGULON21mmf3.4+CENTURIASUPER400)


明治27年築の奈良国立博物館は、赤坂離宮の作者でもある片山東熊の作品である。

なにげに明治27年築の建物が現役なのがとても嬉しい。(そもそもココでは新築の部類に入るかも・・・)

 


正面は綺麗に整備されているが、ちょっと横に回れば、それなりに年月を感じさせる色合いと空間を垣間見せているところが一つの味わいとなっている。

また、ゆったりとした建物配置が京都とは異なる文化圏であることを告げている。

 

それにしても正倉院展は大変な人気である。何重もの行列が出来ている。

130年前では明治年間だが・・・1300年前の宝物となれば・・・そりゃ世界的にも貴重な宝物だわ。一目見るだけでも有難い。

 

さらに前に進もう・・・大仏殿前の木々も少し色づいてきたようだ。

しかし、凄い渋滞だ。奥山のほうまでズラリと自動車が詰まっている。

鹿にとっては発情期なのか、ケーン、ケ~ンと牡鹿の鳴き声があちこちで聞かれる。


木村伊兵衛の「秋田」を真似てみた。


参考 http://www.momat.go.jp/Honkan/Ihei_Kimura/

 


南大門に大華厳寺の額・・・いつから掲げられるようになったのだろう?

プラリと東大寺に参拝する。

入口で改札係に「いいカメラをお持ちですね」と声を掛けられ・・・ありがとう&ニコリ

 


(LEICA・M3+SUPER-ANGULON21mmf3.4+CENTURIASUPER400)

 

東大寺創建当時からの国宝・八角燈篭に浮き彫りにされた音声菩薩もちょうどいい光線具合だ。


なかなかこんなに立体的に撮れる時はない。午後1時10分である。


思えば、この菩薩は、東大寺大仏開眼会の良弁僧正も、焼き討ちに来た平家の雑兵も見ている・・・と考えると何だか不思議な感じがする。

子供たちもキャアキャアいいながら鹿せんべいを鹿にやっている。


この写真、21mmの超広角が効果的に現れた一枚。
(LEICA・M3+SUPER-ANGULON21mmf3.4+CENTURIASUPER400)


 


(LEICA・M3+SUPER-ANGULON21mmf3.4+CENTURIASUPER400)

長女は、一枚をそのままやらずに半分に割って与えている。
尋ねると「そうすれば2倍の鹿にやれる。」とのこと・・・最後の一枚は4分の1、さらに8分の1にして与えていたら、ついにぺろりと手を舐められたらしい。
ギャアギャアいいながら私の上着の裾で手をぬぐっている。
 

まだまだ世界各地からの観光客は押し寄せるが、早々に帰宅の途につく。


JR奈良駅の本屋は、現在使用中止。駅の高架が完成すれば再開するのであろうか?

昔はこの向こう正面にSL集う奈良機関区があったのだが・・・

地上ホームから見た駅構内。

仮駅舎のような地上ホームから「正倉院展」のプレートがかかげられている大和路快速で帰阪。

帰りの車中は三人爆睡。気がつけば小生の腕はヨダレまみれ。


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コメント 6

奈良のお散歩楽しそうですねえ、立ち飲み出来なかったのが残念。
by (2007-11-04 11:00) 

なにわ

狭い道に三階建ての家が建つ、いかにも奈良です。
この飲み屋、昼間から開いています。まあ、定食屋としてです。昔はこのあたりが定期券売場だったのに。
大仏前交差点のあたり、こうなってしまったのは1988年のシルクロード博ぐらいでしょうか。昔は鹿せんべいも50円だったのです。
高校のころ、友人たちと南大門にテニスボールを投げていた不届き者です。そして池のそばをジャージで歩いていました。
そして、6つのとき、祖父に連れられて奈良機関区で蒸気を見たのがこの道に踏み込んだ第一歩でしょうか。
by なにわ (2007-11-05 18:22) 

manamana

この写真は昨日ですか?
実は、我が家も名古屋から遊びに来てました。
紅葉はには早かったのですが、
初めて見る大仏と大仏殿と鹿に、妻子も大喜びでした。
そのうちブログにアップする予定です。
by manamana (2007-11-05 23:12) 

Fuzzy

>イチローさん。こんばんは。
 豊祝の立ち飲みや・・・いってみたかったですね。

>なにわさん。こんばんは。
 奈良で青春時代を送られたのですね。ひょっとして東大寺学園?
 名門でありますが、昨今ニュースネタになったのが残念です。
 
>manamanaさん。こんばんは。
 小生が奈良に行ったのは10月28日でした。
 よい天気の気持ちいい一日でした。
 お互い家族孝行したようで、何よりです(笑)
by Fuzzy (2007-11-06 22:52) 

サットン

良い天気でなによりでしたね。奈良や京都が近くにある関西人は文化財に対して不感症になってしまいそうですね。100年、200年が何ぼのもんじゃ!って感じです。
JR奈良駅の裏側に奈良市が大型ホテルの誘致を進めているそうなんですが、いまだにどこのホテルチェーンか報じられていません。完成すれば日航奈良と睨み合いになって面白そうなんですがね。いつまで経っても奈良ホテルだけじゃ競争原理が働かず好ましくないです。
by サットン (2007-11-07 19:51) 

Fuzzy

>サットンさん。こんばんは。
 ほんとに上方は、こういった恵まれた文化に鈍感になっていますよね。
 少しの期間、京・大坂を離れてみるとよ~く分かります。
 奈良の近代化は反対するわけではないのですが、やはり古都のままでいてほしい気がします。
by Fuzzy (2007-11-07 22:21) 

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