九州鉄道記念館 [鉄道大好き♪]
ひさしぶりにテツネタをひとつ・・・
先日、博多への出張があったが、サクッと仕事を終えて、門司港まで足を伸ばた。
この地を訪れるのは二度目だ。
重要文化財の門司港駅本屋の紹介はのちほどとして、駅の南側にある九州鉄道記念館を訪れた。
入口には9600がお出迎え。このカマは北九州最後のキューロクらしくゴロあわせで「ごくろうさんよ」と呼ばれていたらしい。
ところて゛キューロクの前にいるキャラクターは何だ?あまり可愛いものではないが?
(帰宅してから子供に写真を見せると、NHKのみんなの歌から誕生したおしりかじり虫とかいうケッタイなものらしい??)
大晦日の紅白にも出るという。
ここには何かの撮影に来ていたようだが、これ以上はわからん!!
屋根付のスペースに実物の車両が数台展示してある。
9600の次はC59のトップナンバー1号機だ。
小倉工場に保存してあったが、今では準鉄道記念物となっている。
この機関車、汽車会社の製造車両2000号の記念車両だ。
確か、実家にある汽車会社蒸気機関車製造史にその様子が・・・
これこれ・・・
昭和16年5月22日 C591の完成祝賀式典
取締役会長船田要之助の式辞
製造車両2000両を大いに喜ぶ一方、昭和14年3月25日法律第25号で公布された「軍用資源秘密保護法」の影響か、そのお披露目の公の行事は差し控え、慎ましやかな祝賀会である旨が述べられている。
ナンバープレートの下にその名板が取り付けてあるが、これはレプリカだ。
表面がザラザラで好い状態のものではない。
オリジナルは損傷が激しいので取り外したとの事である。
ホンマモンはこれ・・・社章の環の重なるところをよく見ると、その違いが判る。
(上記書籍から複写)
桜島線・安治川口駅の西側にあった汽車会社本館
これは、小生が昭和57年7月に撮影したもの。撮影当時は川崎重工大阪支社であったが、今はない。
話を現在に戻してと・・・
それと、是非見たかったのが、このキハ07。
製造当初はキハ42000と称されていたガソリンカーだ。
両端が6枚窓の流線型をしているところがとにかく魅力的。
実際運行しているキハ07を見たのは、大昔、紀勢線の藤並駅にいた有田鉄道の車両と岡山・片上鉄道保存会で吉ケ原駅構内で動態保存しているキハ072だけだ。
関東鉄道でも元キハ07という車両は見たが、両端の美しい曲線のディテールを失っていたのでカウントに入れないでおこう。
この車両は、豊後森機関区で大切に保管されていた貴重なものだ。
車内には立ち入れるが、土足厳禁!
スリッパに履き替えるのだ。いわゆるドキンちゃんだ。
ヤンキーの愛車みたいだが、それだけ大切にしているのだろうね。
運転席の雰囲気もそのままである。機械式である証拠にクリーム色のクラッチバーがのぞいている。
座席ピッチが狭いね。今では成人4人が腰掛けることは無理だろう。
大阪人としては、この車両を見ると昭和15年の安治川口の転覆事故を思い起こさせる。
車両の通過途中でポイントを換えれば当然脱線するわな。
この事故は直接的には人為的なミスだが、対向列車の遅れを取り戻すために作業員が焦っていたことによるによるものと聞く。
当時の鉄道省の至上命令が伏線にあったと思うと、先年の尼崎の列車事故といやでもダブってくる。
ポイント係りも被害者の一人かもしれない。
館内のポスター
またまた、脱線したので元へと戻る・・・
世界最初の寝台電車581系
先頭車クハネ581-8の愛称幕「月光」・・・いい響きの愛称でした。懐かしいねえ。
車内風景・・・一旦普通車(715系)に改造されたので、車内はそのままになっている・・・仕方ないか。
寝台をセットするとこんな風になる。
「寝台では禁煙」
この小型蛍光灯の灯りの下で飲むウイスキーSUNTRY・OLDの味・・・懐かしいねえ。
寝転びながらストレートで飲むもんだから、よくむせたり、おくびが出たものだった。ゴホッ。
今年の夏に福井で出会った車両とは似ても似つかない秀麗な姿だ。
館内ポスター
特急にちりんのクハ481-603も車内立ち入りOK。
しかし車内がどの車両も驚くほど綺麗に整えられている。
係りの人の惜しみない愛情と尽力によるものであろう。
懐かしい冷水器も置いてあった。
この冷水器は曲者で・・・怪しいグリーンのランプが燈っていると使えた。
ペッタンコの紙コップを引き出して広げて使うのだが、思うように入らなくてねえ。
入れすぎると力の入れ加減が難しいし・・・座席まで持ち帰ろうとしても途中でこぼしてしまったりして・・・ヘンな容器だったなあ。
ああ・・・懐かしんでいるうちについダラダラと書いてしまった。
本日はこれくらいで・・・
・・・つづく
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なぜこんなところに"おしりかじり虫"が・・・(^^;)
キハ07の6枚窓、いいですねぇ。。あぁ、なんで関東鉄道は切妻にしちゃったのだろう。もったいない。
でも、切妻にされたキハ600も、鹿島鉄道の廃止で1両は解体されてしまった(涙)
冷水器も懐かしい。紙コップを(使いもしないのに)記念にもらってきたもんです。
by (2007-12-19 12:58)
貴重な車両がたくさんいますね。
ちゃんと屋根もあって保存状態も良さそうです。
キハ07のドキンも、大切にされているのがわかります。
うちの子供など、月光型を見て、
「新型?」などと尋ねてきました。
それだけ斬新なデザインなのでしょう。
by manamana (2007-12-19 19:16)
汽車会社って安治川口にあったんですか、知りませんでした。
581の寝台には「きたぐに」で一度だけ乗ったことがありますが、運悪く中段に当たってしまいました。圧迫感この上なく良い印象は残っていません。
鉄道関係の資料館が各地にできているのは喜ばしいです。きちんとメンテしてくれればよいのですが。
by サットン (2007-12-19 21:08)
これはまたすごい車輌たちばかり・・・
キハ07の車内って、総ガラス張りのようでとても明るいんですね。
いつかは乗りたいと思っていた「月光型」。でも、利用する前に引退してしまいました。その精神は、「サンライズ」に受け継がれているのでしょうか。
いまのJR九州は、乗りたくなるような車輌であふれていますね。
by のり (2007-12-19 22:03)
C59がいいですね。C60~62が改造機と言っていいと思いますので、完全新製は、このC59が最後では無いかと思います。じつに均整の取れた、美しい蒸気機関車です。素晴らしい!!!
by む〜さん (2007-12-20 00:09)
おはようございます。
今回の写真はたまりませんね。
懐かしの汽車、電車・・涙物です。
特に私はこれキハ42000
先頭部分のRが何とも好いですね。
今、この様なデザインがなくなりました
省電力も好いのですが
特徴がありません。
by junsbar (2007-12-20 07:08)
>うたにさん。おはようございます。
関東鉄道の切妻キハ07は、もと江若鉄道のもので、切妻改造はそこでなされたようですね。きっと二束三文で関東鉄道は買ってきたのでしょう。
>manamanaさん。おはようございます。
ここの記念館の屋外車両は、マニアでも喜ばれるようなラインナップだと思いますね。また子供でも楽しめるような上手な選択をしていると思います。
>サットンさん。おはようございます。
汽車会社は安治川口の北西にありました。現在郵政会社の大きな配送センターのある場所です。
ココの車両メンテナンス良いようで、嬉しい限りです。
>のりさん。おはようございます。
JR九州は、本州の車両と著しくデザインを異にしていますので、とても魅力的なものが多いですね。私も九州いくたびにそれらの車両に乗ることを楽しみにしています。
>む~さん。おはようございます。
C59は、確かに均整の取れた機関車と思います。C62になるとボイラーが大きいので少々グラマーになっちゃうので。
私は、C59・C57より華奢でスポーク動輪の美しい可憐なC54も好きなんですが。
東海道線の帯入り栗色の優等列車を颯爽と牽引するC59の姿はきっと、惚れ惚れするような美しさだったのでしょうね。
ここでC591が保存されているのは賢い選択だとおもいます。
by Fuzzy (2007-12-20 07:30)
>junsbarさん。こんばんは。
やはりキハ42000がお好きですか?
昔のキハ42000って、今の南海ラピートみたいな存在だったのでしょうかねえ。昔の人に聞いてみたいです。
by Fuzzy (2007-12-20 17:36)
鉄ネタは私も好きなので(笑)
昨年、片上鉄道のキハ07に乗ってきました。小さいころ、山陰線の旧客に親しんでいた私としては、非常に懐かしい「木の床」でした!
583、ついに念願かなって、昨年「きたぐに」に乗りました。私は下段、妻はパンタ下中段。どちらも広くて快適でした。
紙コップ、キップコレクション入れとしてよく持ち帰りました。(自分へのお土産用に入場券を買ってました)
by さだ (2007-12-20 18:40)
>さださん。こんばんは。
片上鉄道のキハ07いいですね。動態保存が泣かせます。
実は知り合いの畏兄がそこで運転手してました。最近は大阪から通うのがしんどいということでリタイヤしたようなのです。
彼の運転するキハ07に乗ったときはまるで自分が運転しているような錯覚を憶えました。
by Fuzzy (2007-12-20 22:16)