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牛が引いた地下鉄 [或る日の出来事]

11日と12日、大阪地下鉄緑木検査場で車両の一般公開があった。

写真は、昭和8年に梅田~心斎橋を初めて走った地下鉄の車両。100系


牛に牽引されて御堂筋に開けられた穴から地下に降ろされた伝説の車両である。

アイボリーホワイトとライトブルーの清涼感ただようボディに、戦前の大大阪のハイカラ振りが窺える。

パンタグラフのない地下鉄車両の場合、線路横の第三軌条から集電するが、それに接する「集電靴」といわれる集電装置が台車部分についているのがよく判る。
(なぜ靴なのかといえば、shoeの和訳なのだ。一つしかないので、sが付かないのだ。橇のすべり金の意味がある。)

前面腰板のコの字型金具は2両以上連結した際、ホームからその隙間に転落しないようにする防御柵装置。
その後長らく装備されないままであったが、最近になって地下鉄車両も取り入れるようになった。
私鉄の車両でも多く見受けられる。

先人の知恵は立派に現在に通用する実例である。


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